アロワナの飼育方法
目次
アロワナの特徴
アロワナはアロワナ目アロワナ科に属する大型の淡水魚で、体長は70~100cmに達します。
細長く側扁した体型と、上向きの口、下顎先端の2本のヒゲが特徴で、その姿から「龍」に例えられる荘厳な魚です。
体色は品種によって多様で、特に改良が進むアジアアロワナでは、赤色や緑色、白色に金色など、鮮やかな色彩の品種が多く見られます。
主な生息地は、アマゾン川流域の南米、東南アジア、オーストラリアなどで、海を越えて広範囲に分布しています。
この広範な分布は、アロワナが1億年以上前から存在する古代魚であり、大陸移動の影響で分布が広がったためとされています。
そのため、大陸移動説を裏付ける生物としても注目されています。
外見の豪快さとは裏腹に、アロワナは流れの穏やかな大河川を好みます。
肉食性であり、水面付近を泳ぐ小魚や昆虫を捕食するほか、水面から1m以上ジャンプして昆虫を捕まえることもあるアクティブな捕食者です。
水槽
アロワナの飼育には、成長に応じた広い水槽が必要です。
小型種でも60cm以上、大型種では体長が1m近くになるため、120cm以上の水槽が必須です。アロワナは回遊する習性があるため、ターンしやすいように水槽の奥行きにも配慮が必要で、最低でも60cm、理想的には70cm以上が推奨されます。
水深は45~50cm程度あれば十分ですが、アロワナはジャンプすることがあるため、水槽のフタをしっかりと設置して事故を防ぎましょう。
また、このサイズの水槽では、水を満たした状態で周辺機器や水槽台を含む総重量が大きくなるため、設置場所の床の耐荷重にも注意が必要です。設置前に耐荷重を確認し、安全に飼育環境を整えましょう。
ろ過フィルター
アロワナの飼育では、フンが多く水質悪化を防ぐために強力なろ過設備が必要です。
おすすめのろ過設備は以下の3種類です。
●オーバーフロー:最もろ過能力が高いが、初期費用が高い。
●上部式フィルター:メンテナンスが簡単。
●外部式フィルター:水槽周りをすっきり見せたい場合に最適。
さらに、フィッシュレットなどの投げ込み式フィルターを併用すると水質維持が楽になります。
小まめな水換えを中心に管理する場合は、底砂クリーナーを使うと効率的です。東南アジアの養殖場でも採用される実績のある方法です。
水槽用ヒーター
アロワナは25~30℃の高めの水温を好むため、水槽用ヒーターでの加温が必須です。
通常、水槽サイズに合ったヒーター1本で管理しますが、120cm以上の大型水槽では、水温ムラ防止やトラブル時の急変対策として、500W以上のヒーターを複数設置するのがおすすめです。
ヒーターの故障は致命的な事態を招くため、消耗品と割り切り、必ず予備を用意してください。
水温・水質
アロワナの適水温は25~30℃ですが、28℃前後に保つのが理想的です。
25℃以下では白点病のリスクが高まり、30℃を超える場合は水槽用クーラーやエアコンで調整してください。
35℃までは耐えられますが、高温が続くと特に幼魚が衰弱しやすいため注意が必要です。
推奨水質はpH5.0~7.5の弱酸性から中性の軟水です。成魚は水質に適応しやすいものの、pHの急変や水質悪化には注意が必要です。
定期的な水換えやろ過フィルターのメンテナンスを行い、適切な水質を維持しましょう。
pH低下対策として、サンゴ石をろ過フィルターに仕込む方法がありますが、硬度上昇による色抜けのリスクがあるため使用は慎重に。
幼魚の導入時には水合わせを丁寧に行い、負担を軽減してください。
餌について
アロワナは肉食魚で、野生では小魚や昆虫を捕食します。
飼育時の主な餌としては以下の生餌がおすすめです。
●昆虫類:コオロギ、ローチ、ミルワームなど
●小魚:小赤、メダカなど
●甲殻類:スジエビ、ザリガニなど
人工飼料を与える場合は、浮上性の肉食魚用フード(例:ひかりクレストカーニバル)が適しています。
人工飼料に慣れると管理が簡単になり、コストも抑えられます。
人工飼料への餌付けは個体差があるため、成功しない場合もありますが、生餌に混ぜながら少しずつ慣らすのがポイントです。
無理のない範囲で挑戦し、アロワナの食性に合わせた管理を心がけましょう。
餌の与え方
アロワナの餌は1日2~3回に分け、1回5分程度で食べきれる量を与えます。
同じ餌ばかりでは食いつきが悪くなることがあるため、複数種類をローテーションして与えるのがおすすめです。
これにより栄養バランスも向上します。
生餌は水を汚しやすいため、食べ残しがないよう注意し、残った餌は速やかに取り除きましょう。
特に幼魚や若魚は成長期のため、成魚より多くの栄養が必要です。
1日の給餌回数を増やし、十分な栄養を与えることで、死亡率の高い時期を早く乗り越えられるようにしましょう。
水槽レイアウト
アロワナの水槽では、掃除のしやすさを重視して底砂を敷かないベアタンクでの飼育が一般的です。
同様に、レイアウトや水草を飾ることも少なく、シンプルな構成が主流です。
アロワナはそれ自体が見応えのある魚のため、体色を際立たせる工夫を施すと、水槽全体の鑑賞性が高まります。たとえば、アロワナの体色に合わせた照明の色を選ぶことで、その美しさをより引き立たせることができます。
また、照明はアロワナの色揚げ効果にも有効で、適切な照明を使用することで、さらに鮮やかな姿を楽しむことが可能です。